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会長あいさつ

 

 石川県消防協会は昭和2212月の設立以降、70年余にわたり、社会の災害を防止するため、火・防災思想を普及、啓発し、消防知識技能の向上及び消防活動等の強化充実を図り、もって郷土の安全と県民の福祉増進に寄与することを目的に、様々な活動を行ってきました。

 さらには、昭和61年に財団法人に、平成25年には公益財団法人として、新たな体制で順次必要な事業を推進してきたところであります。

 

 現在、県内には22の消防団があり、5000人余の消防団員が日夜それぞれの職業に従事しながら、郷土の安全安心の確保に努めております。しかしながら、地域の高齢化や過疎化などの社会情勢の変化に伴い、消防団員の確保対策など、消防団を取り巻く環境は一層厳しくなっているところであります。

 

 今年、元日に発生した令和6年能登半島地震では、県内各地に甚大な被害をもたらしました。被災された方々に、改めて心よりお見舞いを申し上げますとともに、犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災者の救出・救命・生活支援・住民の安全確保のために、連日、それぞれの分野で一意専心、活動にご尽力いただいたすべての方々に、深く感謝申し上げます。

 

 石川県消防協会は、地域防災力の中核として、火災はもちろん、地震や水害などあらゆる災害に対して迅速かつ的確に対応できるよう、消防団の充実強化に努めてまいります。特に今回の地震で得た教訓を活かし、災害発生時の初動体制のさらなる強化や、地域住民との連携を一層深めることが重要です。

 

 石川県消防協会では、消防団としての「自分たちの地域は自分たちで守る」という重要な使命を再認識し、高い士気のもと、訓練を重ねながら引き続き地域住民の安全安心のため全力で取り組んでまいる所存ですので、今後とも県民の皆様方、消防関係に携わる皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

 

公益財団法人 石川県消防協会

会 長   山 本  清